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ISO 19650の基礎知識・用語

「情報・データ」に関する用語

ISO 19650に登場する「情報・データ」に関する用語

用語(原文) 用語(参考和訳) 説明
Information container 情報コンテナ ファイル、システム、またはアプリケーションの記憶域階層から検索可能な名前付き永続情報一式。例:サブディレクトリ、情報ファイル(モデル、ドキュメント、表、スケジュールを含む)、またはチャプターやセクション、レイヤーやシンボルなどの情報ファイルの個別の副集合を含める。
Information model 情報モデル 構造化情報コンテナ及び非構造化情報コンテナのセット。
PIM, Project Information Model PIM、プロジェクト情報モデル 実施フェーズに関する情報モデル。プロジェクトにおいて、プロジェクト情報モデルを使用して、設計意図または構築するアセットの仮想表現を伝達できる。
AIM, Asset Information Model AIM、アセット情報モデル 運用フェーズに関する情報モデル。

 ISO19650では、プロジェクト関係者が扱う情報・データの呼称として、「情報コンテナ」や「情報モデル」という用語が頻出します。
 ISO19650では、プロジェクト内で名前を付けて管理される情報の最小単位のことを「情報コンテナ」と呼びます。一般的には個別の“ファイル”がこれにあたりますが、ISO19650の定義では具体例として、3次元モデル、ドキュメント、工程表、などが挙げられています。
 なお、「情報コンテナ」には命名規則を定め、個々のファイルを開くことなく中身を識別できるような一意の名称を付与すべきとされています。
 また「情報コンテナ」の集合を「情報モデル」と呼びます。データ共有環境に蓄積されたデータ一式がこれにあたります。さらに、「情報モデル」のうち、実施フェーズ(調査測量~施工段階)までのものと運用フェーズ(維持管理段階)のものを呼び分けており、それぞれ「PIM(プロジェクト情報モデル)」と「AIM(アセット情報モデル)」と呼ばれます。

日本国内の土木事業に例えると…

ISO19650における「情報コンテナ」、「情報モデル」を、国内の公共土木事業に当てはめると以下のとおりといえます。

用語 具体例
情報コンテナ 取り扱う個々の“ファイル”(3次元モデル、ドキュメント、工程表、など)。
情報モデル プロジェクトに関係するデータ一式。
PIM、プロジェクト情報モデル 調査・設計・施工段階で作成されるBIM/CIM成果品。
AIM、アセット情報モデル 維持管理段階で作成されるBIM/CIM成果品。