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ISO19650とCDE
インタビュー
第1回応用技術株式会社
今回は、ISO19650認証取得の支援を多数行っている「応用技術株式会社」にISO 19650に関してインタビューしました。
JACICでは、BIM/CIMの普及推進を目的に、「ISO 19650」「CDE」等の動向調査を行っています。
今回は、ISO 19650認証取得の支援を多数行っている「応用技術株式会社」様に、「ISO19650認証とはどのようなものか」「認証取得することによりどんなメリットがあるか。」等について、お聴きしました。
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応用技術株式会社
顧問 伊藤 久晴氏
エンジニアリング本部 営業部 山根 隆弘氏
- ISO 19650はどういった組織・企業が認証を受けているのでしょうか。
- 日本国内では、ゼネコンやハウスメーカー、BIMを支援するIT企業等の14社の民間企業が現在認証を受けています。
世界では、440社もの企業・組織が認証を受けており、受注者に限らず発注機関についても認証を受けているのが特徴です。
- 現在、ISO 19650認証取得を受けている日本の企業はどういった狙いで取得しているのでしょうか。
- 国内では、業務プロセスの見直し・改善するために認証取得している組織や将来的にISO 19650に基づいた業務プロセスが標準になることを見越して、早めに対応できるように取得している組織もいらっしゃいます。
- ISO 19650を認証する機関はどこでしょうか。また、ISO 19650で認証する範囲を教えてください。
- 国内の認証機関はBSIグループジャパンになります。ISOというと、ISO 9001のように会社全体で取り組む必要があるイメージを持たれる方が多いかと思います。ISO19650の場合は、ISO 9001とは異なり認証の対象が”会社全体”でなく、“個々のプロジェクト”が対象になります。そのため、認証の範囲も会社内のBIM実施に係る特定の組織及びそこで実施されるBIM関連業務のみが対象となります。
- ISO 19650ではどういったことを認証するのでしょうか。
- 認証の種類には、大きく「BIM Design and Construction (ISO 19650-1, 2)」、「BIM Asset management (ISO 19650-3)」、「BIM Security (ISO 19650-5)」があります。
概要および設計施工を対象とした「BIM Design and Construction (ISO 19650-1, 2)」には、さらに種類が「Verification」と「Certification (Kitemark)」の2つがあります。
「Verification」は翻訳すると“検証”ということですが、「ISO 19650を理解し、運用する能力があること」を証明するものになります。
「Certification (Kitemark)」は“認証”を意味し、「ISO 19650が実際に取組として実践できていること」を証明するものになります。
ISO 19650認証取得後は定期的な更新が必要となりますが、「Verification」は1年毎の更新、「Certification (Kitemark)」は3年毎の更新および1年毎の“定期審査”が求められます。 - ISO 19650認証・運用に向けてどんなことが必要ですか。
- ISO 19650の運用に向けて、「知る」「理解する」「導入する」「定着させる」の4つのステップがあります。
まず初めの「知る」ステップでは、認証機関であるBSIが提供する研修を受けて、“ISO 19650がどういうものなのか”を知ることから始まります。
次に、「理解する」ステップに移り、ISO 19650の認証となりますが、実際に運用してみないと規格を理解するのは難しいと思います。(当社では、管理文書やCDE構成のテンプレート提供や審査までの準備に必要な支援を実施。)
認証取得により“理解”できると、実際に業務に「導入する」段階に移り、自社の業務プロセスのうちどこを変える必要があるかが判明するかと思います。
また、「定着させる」段階においては、導入後に運用していく中で必要となるツールの提供支援等も行っています。 - 御社が認証取得サポートを始めたきっかけを教えてください。
- 親会社であるトランス・コスモスが認証取得するにあたって、自社内で規格の読み解きを行い、認証取得に至りました。規格の読み解きにあたっては、規格書本文のみでは概念が記載していることや英文を理解すること等により、支援が必要になると考え、支援サービスを始めました。
当社の認証取得サポートでは、「規格の内容」に「自社業務」を当てはめるためのテンプレートを提供し、その使用方法について講習会の実施等を行っています。また、テンプレートを埋めていく際に生じた疑問点・不明点に対して、定期ミーティングを実施して支援している。また、共通データ環境(CDE)の利用方法についての講習会等も行っています。
また、以下のホームページでもISO 19650も含めたBIMに関する情報を紹介していますので、ご覧ください。
https://info.tobim.net/bih
ご多忙のところ貴重なお時間ありがとうございました。
JACICでは引き続きISO 19650/CDEに関する調査を行っていきたいと思います。
◎ 企業情報
- 会社名
- 応用技術株式会社(代表取締役社長:船橋 俊郎)
- 本社
- 大阪市北区中崎西2-4-12 梅田センタービル
- 設立
- 1984年6月
- 事業内容
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- 1.製造業を中心とした独自のモノづくりソリューションの提供
- 2.CADをベースとした各種自動設計システムの開発
- 3.建設、土木分野向け構造解析・積算システムの開発
- 4.防災、環境シミュレーション
- 5.まちづくり計画、アセット維持管理支援サービス
- 6.土木分野向けシステム開発および技術支援
※BIM/CIMコンサルティングサービス
- ホームページ
- https://www.apptec.co.jp/