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ISO19650とCDE

BIM/CIMの動向

 国内の建設事業では近年、国・自治体ともに「BIM/CIM(Building/Construction Information Modeling,Management)」が推進され、事業に係る情報をデジタル化して活用・共有することで、建設生産性の向上を図る取組が目立っています。
 最近では、国土交通省が令和5年度4月から直轄土木業務・工事を対象に「BIM/CIM原則適用」に踏み切り、今後ますますBIM/CIMが加速していくことが予想されます。

 BIM/CIMやDXを実施する上では、事業に係る多量なデジタル情報が蓄積されていく中で、“情報管理”(情報をいかに上手く管理して有効活用につなげるか)が重要になります。
 せっかくBIM/CIMに取組んでも、そこで作られた情報・データを上手く共有・活用できず、期待したほどの生産性向上効果を得られずにいる例は少なくありません。

ISO19650とCDE

 “情報管理”の手法について、国際規格のISO 19650では、世界的に建設業界のデジタル化を先導する英国の優良事例をもとに、“建設事業における情報共有・管理の標準的なプロセス”が規定・解説されています。
 また、ISO 19650では、情報共有・管理のプロセスを実施する上で、“共通データ環境=CDE(Comon Data Environment)"の考えに基づき運用していくことが最も重要であると解説されています。CDEの考えは、BIM/CIMやDXにも非常に役に立つ内容であり、我が国においてもこれを参考にしながら、国内に適したCDEを運用していくべきであると考えます。

 そこで、JACICでは、“情報管理”の観点で国内建設事業の建設生産性の向上を支援することを目的として、国際規格ISO 19650の概要やCDEについてわかりやすく解説します。
 なお、今後も引き続きISO 19650やCDEに関する調査を行い、WEB ページを更新する予定です。

※本WEBページは、建設事業の関係者にご理解いただけるよう ISO 19650の原文から解釈を加えています。あらかじめご了承ください。