CDEの定義

　ISO19650では、CDEとは「特定のプロジェクトまたはアセット単位で、情報管理プロセスを通じて情報を集約・管理・共有するための環境」とされています。CDEは、運用プロセスを定めた「ワークフロー」と、そのプロセスを技術的に実現するための「ソリューション」の2つの側面から成ります。

[原文]

common data environment
CDE
agreed source of information (3.3.1) for any given project or asset (3.2.8), for collecting, managing and disseminating each information container (3.3.12) through a managed process
Note 1 to entry: A CDE workflow describes the processes to be used and a CDE solution can provide the technology to support those processes.

[参考和訳]

管理されたプロセスを通じて情報コンテナ（3.3.12）を収集、管理及び配布するための、特定のプロジェクトまたはアセット（3.2.8）についての合意された情報（3.3.1）源。
※CDE ワークフローが使用される一連のプロセスを表し、CDE ソリューションがそれらのプロセスを支援するテクノロジーを提供する。

ISO 19650-1:2018
3 Terms and definitions

CDEのワークフローでは、「情報コンテナ」のステータス管理をすることが重要とされています。下図は、ISO19650で示されているCDEの概念図ですが、CDEソリューション上で、情報コンテナに「作業中」、「共有」、「確定」および「アーカイブ」のステータスのいずれかを割当て、検証や承認プロセスを経てステータスを更新して管理することの重要性を表現しています。