CDEとは

CDEワークフロー

 ISO 19650では、CDEのワークフローが特に重要とされ、その基本的な考え方や要件が記載されています。一方、ワークフローの実現方法(使用するCDEソリューション)は様々な形をとり得るとされています。
 全容のイメージは下図のようになります。

CDEワークフローのイメージ

CDEワークフローのイメージ

 以降では、「ステータス区分」「アクセス制御」「レビュー・承認」ついて、ISO 19650の記載をもとに説明します。

ステータス区分

 CDEワークフローの根幹は、プロジェクト内の適切な関係者に適切なタイミングで情報を閲覧・編集させるための「ステータス区分」にあります。
 ステータスには、情報の用途・確度を区別するための「作業中」「共有」「公開」の3つと、プロジェクト後の参照用の情報に割り当てる「アーカイブ」を合わせた計4つがあります。

ステータス 用途
作業中 編集(作成・修正)中の情報を管理するためのステータス。
共有 共有用の情報を管理するためのステータス。
「発注者共有用」の情報に対しては、明示的に「クライアント共有」ステータスを設けることも可能。
公開 後段階で活用するための「正式な納品物」として承認された情報を管理するためのステータス。
アーカイブ プロジェクト完了後の参照目的で保存しておくべき情報を管理するためのステータス。

アクセス制御

 各ステータスには、下表のように「アクセス制御」がかけられ、適切な関係者のみが閲覧・編集できるようにすること、とされています。

ステータス 用途 アクセス制御
作業中 編集(作成・修正)中の情報を管理するためのステータス。 編集可 作成組織以外は閲覧・アクセス不可。
一度共有後も、修正が必要な場合は再度このステータスに戻して編集。
共有 共有用の情報を管理するためのステータス。 読取り専用 承認されたユーザのみが読取り専用でアクセス可。
修正を要する場合、「作業中」ステータスに戻して元の作成者が編集する。
公開 後段階で活用するための「正式な納品物」として承認された情報を管理するためのステータス。 読取り専用 承認されたユーザ(発注者や、CDE管理者)のみが読取り専用でアクセス可。
アーカイブ プロジェクト完了後の参照目的で保存しておくべき情報を管理するためのステータス。 読取り専用 承認されたユーザ(発注者、CDE管理者)のみが読取り専用でアクセス可。

レビュー・承認

 情報の作成プロセスの中でステータスを更新する際には、情報の適合性を担保するために「レビュー・承認」が必要とされています。
 レビュー・承認の結果、必要な要件を満たしていない場合には、「作業中」のステータスに戻して再編集を行って修正・再提出するなど、適宜ステータス間の往復が必要になります。
 最終的にプロジェクト完了時には、正式に納品物(ISO 19650の用語では情報モデル)と認められた情報のみが「読取り専用」で「公開」ステータスとなって納品されます。

レビュー・承認 説明
チェック①
(チェック/レビュー/承認)
「作業中」から「共有」ステータスへ移行する際に行うチェック。
具体には、メタデータの適否確認や、内容の確認を行う。
不合格の場合は、「作業中」ステータスで修正のうえ再提出とする。
チェック②
(レビュー/許可)
「共有」ステータスから「公開」ステータスに移行する(つまり、正式な納品物として受理される)際に行うチェック。
情報要件に対する適不適の確認を行う。
不合格の場合は、「作業中」ステータスで修正のうえ再提出とする。