■CALS/ECの3要素
CALS/ECは、『情報の電子化』、『通信ネットワークの利用』、『情報の共有化』の3つの要素から成り立っており、それぞれ以下のような効果をもたらします。
『情報の電子化』
(a)省資源
(b)省スペース
(c)検索時間の短縮
(d)国民への説明能力の向上
従来は紙の書類や大きな図面に埋もれていました。(もしかしたら皆さんの机の周りはこんな感じではないですか?)各種の情報を電子化することによって、すっきりとした執務イメージになります。
『通信ネットワークの利用』
(a)移動コストの削減
(b)現場作業の安全性の向上
(c)住民情報サービスの向上
(d)防災・維持管理での迅速な対応
インターネットの爆発的普及で、職場でも家庭でも通信ネットワークを利用しない日はないのではないでしょうか。
『情報の共有化』
(a)コスト縮減
(b)品質の向上
(c)社会資本の有効活用
(d)官民技術レベルの向上
CALS/ECを導入されると情報の共有化が促進され、その結果、データを一元的に管理することで、常に最新データの使用及び活用が可能となります。
(出典:「公共事業受発注者のためのCALS/ECガイドブック」)
■公共事業におけるCALS/EC導入の有効性
公共事業には以下に示したような三つの特徴があります。
情報化の観点から見た公共事業の特徴 |
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発注者、設計者、施工者、資材供給者等関係者が多く、この間で頻繁に情報交換が行われる。 |
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交換される情報は、文書のみならず図面や写真、計算書等多様で量が多い。 |
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施設のライフサイクルが長く、長期間にわたる維持管理が必要であり、これを支える情報の役割が大きい。 |
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CALS/ECを導入すると |
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効率的な業務の遂行が可能となる |
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情報の電子化により、保管スペースが削減され、かつ、検索が簡易・短時間で可能となる。 |
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通信ネットワークを利用し、短時間でどことでも情報交換でき、より迅速な業務の執行が可能となる。 |
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情報の共有により、行き違いや伝達ミスがなくなる。 |
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このように、CALS/ECの導入は公共事業の生産性向上やコスト縮減等に有効と言えます。
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