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(社)日本建設機械化協会 施工技術総合研究所 |
例えば生産効率向上の問題や熟練技術者・技能者の不足、施工現場の安全確保、地球温暖化問題(CO2削減)、さらには社会資本の補修・維持管理費の増大など、現在わが国の建設事業にはさまざまな課題が取り巻いています。これらの課題に対して、国土交通省はさまざまな取り組みを進めていますが、施工の分野では、ICTを活用した情報化施工が大いに期待されています。しかし現状は、情報化施工は一部でこそ実用化され始めてはいるものの、まだなかなか普及には至っていません。そこで、国土交通省では情報化施工の戦略的な普及方策が必要と考え、その普及に向けた課題を整理しつつ重点目標を掲げて、これを実現していくためのロードマップを発表しました。これが昨年7月に国土交通省が発表した「情報化施工推進戦略」です。
この戦略の中で掲げられた重点目標では、情報化施工の普及を進めるための目標として、大規模な工事については2010年度までに、中小規模の工事については2012年度までに、情報化施工を標準的な方法として位置づけ、併せてシステムの普及や人材の育成を図っていくこととしています。なお、国土交通省のホームページに、情報化施工推進戦略とこれに関連する資料も掲載されています。自由にダウンロードすることができますので、詳細はぜひそちらでご確認ください。 |