Q. |
国際標準完成へ経緯とその現状についてご紹介ください |
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山下純一 氏 |
山下氏 前述のとおりUN/CEFACTで私たちが日本の電子入札の取り組みについて発表し、電子入札国際標準化プロジェクトが発足して日本が幹事国となったのが2002年3月でした。同年5月にはUN/CEFACT向けの日本国内の調整を行う「電子入札国際標準化委員会」が設置され、大橋先生が委員長に就任しました。そして、日本をはじめとした各国の開発、調整作業などを経て、2004年3月に日本が国際標準原案を提案。これが2005年6月のUN/CEFACT総会において承認され、国連の正式文書として国際標準第一版が制定されたわけです。
この第一版では、電子入札における発注者と応札者の間の各種の手続きの処理手順、およびそこで処理されるべきデータ項目などを定義しています。この国際標準にかかわる文書はBRS(Business Requirement Specification)というUN/CEFACTの標準文書形式で作成されており、システム内部の処理手順を確認することができます。各国はこれを利用して、個々の電子入札システムの仕様に国際標準を利用していくことになるでしょう。さらに日本側の提案によって、すでに調査・設計など業務や物品、そして役務にまで範囲を広げた第2段階の検討も進められ、国際標準案第2版として完成しており、公式発表を待つばかりです。 |
電子入札国際標準の範囲(第1版) |
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電子入札国際標準の範囲(第2版) |
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