• HOME
  • 国際動向 平成26年度

国際動向 平成26年度

  • 1
  • 2

CIMに関連する海外調査

平成26年度 CIMに関連する海外調査

調査名 目的 備考
平成26年度欧州CIM技術調査団
2014.10.19~26
□発注者(海外)の動向調査
平成25年度の米国CIM技術調査に続き英国等BIM義務化を掲げる政府等の動向を調査する。
土木学会
buildingSMART & ISO TC 59/SC 13
2014.10.27~31
□国際標準化 BuildingSMART
自主研究
AU Las Vegas 2014
BIM for Infrastructure.CIM
2014.12.1~7
□民間企業(海外)の導入調査受注者におけるCIM導入として、民間での利用、企業内における先進的事例を調査する。 Autodesk等

平成26年度欧州CIM技術調査団

この調査団の主目的の一つは、イギリスが平成28年にBIMの義務化を打ち上げており、その実体とそれに対するEU主要国であるフランスとドイツの対応を調査することであった。

まずは、イギリスの平成28年までに実現しようとしているBIMの義務化であるが、レベル2と言う状態に建設業界を引き上げることで、建設事業を20%効率化することがベースになっている。このレベル2と言う状態は、「オブジェクト指向の技術を活用して建築や構造設計、施工に関する技術を取得するレベルで、これらの技術はそれぞれの専門のソフトウェアによって成り立っている」である。現在のイギリスはその一つ前のレベル1の「2次元のCADから3次元のCADに移行する段階」の最終地点に位置している。さらに、イギリスは平成37年までにレベル3、すなわち、レベル2での技術を統合して利用できるようになり、33%のコスト縮減と50%の工期短縮を目指している。また、イギリスは、王室系のイギリス土木学会、政府系のBIMタスクグループ等が一丸となりBIMの義務化に対応している。

BIM Maturity Level Chart

英国土木会での集合写真

最初に興味を持ったのは、LOD(Level of detail)の考え方である。各国ともLODはBIMを進めるに当たり重要な概念ととらえており、「3Dオブジェクトの使用目的によりLODを決定する」と言う点では一致していた。また、3Dオブジェクトをマネージメントツールとしてとらえており、さらには一部のフランス人技術者は決定のための指標という概念にまで拡張して’Level of decision’の略語としてLODを使用しつつあった。当検討会もLODに関しての検討も重要項目の一つとして位置づけており、3Dオブジェクトの利用方法とあわせて、これからの検討の参考としていきたい。

次に、BIMを推進するに当たり、専門建設業者の関わり方だ。各国とも、BIMは元請けだけが導入してもその効用は十分に発揮しないことは、共通の認識で持っていた。専門建設業者から3Dオブジェクトを購入してその作成費用を支払ったり、教育プログラムの充実を図りボトムアップに着手したり、着実に対応しているのが伺えた。教育に関して特記すべき事項は、イギリスにおける一貫した技術者教育である。UK-SPEC(The UK Standard for Professional Engineering Competence)に基づき技能職からPhDに至るまで、全てのカリキュラム、資格制度が構築されていることである。(このUK-SPECは40頁程度で、技術者としての心得のようなもので、具体的な技術内容は記載されていない。)当検討会においても、建設事業は多岐にわたる専門建設業者や関連団体の協力により実現することを踏まえ、例えば教育はどのように考えていくかを考えていきたい。

最後に、ドイツ、イギリス、フランスのEU主要3国を訪問して、BIM(CIM)に関しては先進的ではあるが、日本が追い着き、さらに追い越せないことはないという感覚も得たことも確かである。 (報告詳細は右記リンクから報告書を参照されたい。http://committees.jsce.or.jp/cceips07/activities

  • 1
  • 2